肺炎とは?

肺炎知識ガイド

肺炎とは

肺炎とは?

肺炎とは、ズバリ「肺(肺胞)の炎症」です。人間の呼吸器系は、鼻・口から始まり、のど(咽頭)をとおって喉頭(声帯のある場所)・気管・気管支・気道・肺胞と、肺の奥深くへと繋がっています。

肺は必要な酸素を取り込み、不要な気体(二酸化炭素など)を排出する機能がありますが、肺を含む呼吸器系は外気から様々な病原菌やウイルス、カビなどを取り込んでしまう危険性のある器官です。けれどもこれらの細菌やウイルスは通常、気管の内部に生えている線毛の働きで口や胃などに送られ、病気を引き起こすことはありません。

また万一線毛を突破した病原菌があったとしても、肺胞周辺の免疫機能によって撃退されます。また「肺の炎症」の炎症ですが、これも免疫反応によって引き起こされます。炎症は、細菌の侵入などで刺激を受けた体内の組織が、発赤(ほっせき)・発熱・腫れ・痛みなどの症状をもつことですが、炎症が起きるということは、実は体内の白血球が、細菌やウイルスと戦っているために起こる反応なのです。

ですから、この炎症反応が一概に悪いとは言えません。ただし、肺は酸素を取り込み、不要な気体を排出する器官のため、常に乾いた状態でなければなりません。ところが炎症が起こる時、血管から体液やタンパクが漏れだすため、肺(肺胞)の一部が濡れた状態になってしまいます。

そのため生命維持に一番重要な肺呼吸が阻害されるようなことがあれば、直接命に関わる病気となってしまうのです。それゆえに、肺炎は全死亡原因の第4位、年間10万人もの人たちがこの病気のために命を落としています。甘く見ることが出来ない病気なのです。