真菌性肺炎

肺炎知識ガイド

肺炎の原因と種類

真菌性肺炎

真菌(カビ)を吸い込むことによって引き起こされる肺炎を、真菌性肺炎と呼びます。このタイプの肺炎の原因菌は、主に3種類です。ヒストプラスマ-カプスラーツム、コクシジオイデス-イミティス、ブラストミセス‐デルマティティディスの3種類です。

何だか舌を噛んでしまいそうな名前ですが、他にも肺炎を引き起こす真菌には、アスペルギルス、カンジタ、クリプトコッカス、ムコールなどがあります。真菌(カビ)による肺炎は非常にまれなケースで、ほとんど見られません。ただ腎臓病などでステロイドホルモン剤を服用していたり、何らかの疾患で免疫機能が低下している場合にこのような真菌に感染してしまいます。

ただし、健康な人は感染したとしても気がつきにくく、症状も軽いことがほとんどですので、健康状態に問題がなければ、この真菌に対してピリピリする必要はありません。ただしクリプトコッカス(鳩の糞などに高い密度で生息)は吸い込んだ量が多くなると、健常者であっても感染してしまいます。

ヒストプラスマ-カプスラーツムによる肺炎では、咳・発熱・筋肉痛などの症状が数ヶ月間続く慢性肺炎を引き起こすことがあります。また感染が他の臓器(肝臓・脾臓・消化器官)に広がることもあります。

コクシジオイデス‐イミティスは感染しても気がつかないことが多いのですが、急性や慢性の肺炎を発症する場合があります。 これらの真菌に感染すると、抗真菌薬の投与で治療が行われます。真菌による肺炎は基本的にまれなタイプなので、過剰に気にする必要はありません。