細菌性肺炎

肺炎知識ガイド

肺炎の原因と種類

細菌性肺炎

通常「肺炎」と呼ぶ病気はこの細菌性肺炎のことを指すほど、この病気の原因の多くを占めます。肺炎の原因菌は肺炎球菌・黄色ブドウ球菌・インフルエンザ菌などがあります。肺炎の原因菌の中でも、もっともポピュラーなものは肺炎球菌です。

この細菌は人の気道や口・鼻などに存在し、そのまま何もせず消滅してしまうことも多いのですが、体の抵抗力が弱っている場合に肺炎などの病気を引き起こします。また黄色ブドウ球菌は、MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)のことで、メチシリンとは黄色ブドウ球菌に最初に出来た抗生剤のことです。

この黄色ブドウ球菌は、このメチシリンに耐性があるということで、やっかいな病原菌です。けれどもこの病原菌は弱毒性のため、健康な人であればほとんど問題になりません。耐性菌は、ある抗生剤に耐性が出来るほど、その毒性が弱くなるためです。このMRSAは健康な人の口の中にも存在していますが、この細菌が原因で肺炎が広がったりすることもありません。

ただ、他の病気で体の抵抗力が弱まっている方がこの細菌に感染すると、抗生剤が効きにくいため重篤な状態になることがあります。インフルエンザ菌はヘモフィルス・インフルエンザ桿菌という細菌で、インフルエンザウイルスとは全く別物です。この細菌は化膿性髄膜炎を引き起こす可能性が高い細菌ということで問題になっています。脳の髄膜炎に感染する細菌で、5歳未満の子ども・乳幼児が感染すると、治療が遅れたり容態が急変すると命に関わる病気です。聴覚障害やてんかんなどの後遺症が残ることがありますので注意が必要です。

このようにみると、肺炎を引き起こす細菌は決して特別なものではなく、私たちの身近に存在するものであることが分かります。体の抵抗力があれば通常は問題ありません。どのような病気に対しても同じことが言えますが、常日頃から健康管理に留意することが大事であると言えます。