肺炎知識ガイド
肺炎の治療法
化学療法・細菌性肺炎
治療には、肺炎を起こした原因菌に対応した抗菌薬(抗生剤)が必要です。ただし、菌を特定するには時間がかかるので、まず推定される病原菌に対しての投薬が行われます。(エンピリック治療)また、原因菌の特定をせず、どこで肺炎にかかったかで判断し(市中感染か院内感染か)抗生剤や抗菌剤を使い分ける方法がとられることもあります。
その後、原因菌が特定されれば、その菌にあった抗菌薬が使われます。その際、菌の感受性によって治療薬の変更も行われます。重篤でない肺炎の場合、抗菌薬が投与されるのは通常3日から一週間くらいです。重度の場合は投薬期間が長くなります。
細菌性肺炎の場合、使われる抗菌薬は(広域ペニシリン)(セフェム系)(カルバペネム系)(ニューキノロン系)などで、炎症を食い止めるための抗炎症剤も使われます。全身の状態をみて、良好であれば入院せずに自宅での投薬のみで完治できます。
ただし、脱水症状が激しかったり、他に病気をかかえている場合は、輸液の点滴等の必要があるため、入院しての治療になることもあります。自宅での治療に際して一番のポイントは、部屋を暖かく、湿度を上げ、脱水症状にならないようマメに水分を補給することです。
肺炎球菌は、長い間ペニシリンによる治療が有効とされてきましたが、近年ペニシリン耐性肺炎球菌が急増し、ペニシリンによる治療が難しくなりつつあります。また黄色ブドウ球菌も、メシチリンという抗菌薬に耐性のある耐性菌が出現し、この場合、他の抗菌薬(バンコマイシンやニューキノロン系)で対応しています。